7位以下が周回遅れとなったカナダGPにロス・ブラウン「F1にとって良い状況とは言えない」

 F1のモータースポーツ担当ディレクターを務めるロス・ブラウンは、先週末のカナダGPが“退屈だった”という不満の声を退けた。

「今年のチャンピオンシップを巡る戦いは本当にエキサイティングだ」とブラウンは述べている。

「しかしモントリオールやモナコでは、予選の方が決勝レースよりもさらにエキサイティングだったかもしれない」

「モナコの市街地コースではそうなると予想されていた。だがジル・ビルヌーブ・サーキットでも同じようになるとは思わなかった」

 モナコGPについてフェルナンド・アロンソは「これまでで最も退屈なF1レース」と不満を表した。またルイス・ハミルトンも状況を改善するために、モナコのコースレイアウトの見直しを求めている。

 しかし先週末のカナダGPのレース結果から、問題は単にコース固有のものではないことが分かる。ブラウンは、過去にジル・ビルヌーブ・サーキットでは「大抵の場合、最後まで勝者が分からない非常にエキサイティングなレースが展開されていた」と指摘していた。

 だが今年はそのようなことはなく、フェラーリのセバスチャン・ベッテルはスタートから首位に立ち終始順位を脅かされることはなかった。

 メルセデスのバルテリ・ボッタスも、スタートの第1コーナーに入るところでレッドブルのマックス・フェルスタッペンの攻撃をかわしてからは2位の座を確保している。

 しかしブラウンは、F1ではサッカーなどの他のスポーツと同様に、あるレースが他のレースより退屈になることはあると語った。

「私はサッカーファンだ。トップチーム同士の試合が、得点なしの引き分けというつまらない結果で終わることも目にしてきた。これから始まるワールドカップでもそのような試合はあるだろう」

「だが、我々がしなければならないのは、F1が見応えがあって予想のつかないレースを提供できるようにすることだ」

「競争の場をさらに公平にすることによって、それを実現しなければならない」

「カナダでは、首位と同じ周回でレースをフィニッシュしたのはトップチームの6台だけだった。中団グループで最高位だったニコ・ヒュルケンベルグは1周遅れだったのだ」

「今年はそのようなことがすでに他のレースでも起きており、F1にとって良い状況とは言えない」

「サッカーでも同様のことが起きるのは事実だ。しかし、2016年に英国プレミアリーグでレスターが優勝したり、今年レ・ゼルビエがフランス杯の決勝に進出したりするような、奇跡がサッカーでは起きることがある」

「次世代のF1でもそのような偉業を生み出せるようにしなければならない。それは基準を下げることにはならない。むしろその反対だ」

「予算の規模ではなく、才能と創意工夫が勝者を決めることができるようにする必要がある」

©株式会社サンズ

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