きょうにも台風発生か 沖縄や奄美は大雨・強風に警戒を

熱帯低気圧情報 15日(火)午前3時の位置と今後の予想進路

 沖縄の与那国島の西南西の海上にある熱帯低気圧が今後24時間以内に台風に発達し、沖縄本島に接近する見込み。このため、沖縄、奄美では非常に激しい雨が降り大雨となるおそれがある。強風や高波にも警戒が必要となる。

15日(金)午前3時の実況天気図

 15日(金)は南西諸島には梅雨前線が停滞し、南から暖かく湿った空気が入り大気の状態が非常に不安定となっている。
沖縄は大雨となっている地域があり、午前5時現在の24時間雨量は渡嘉敷村(とかしきそん)で143.0ミリ、沖縄本島北部の国頭村(くにがみそん)で131.0ミリを観測していて、6月の半月分の雨が24時間で降っている。

 前線や発達する熱帯低気圧の影響で、沖縄、奄美では大気の状態が非常に不安定となり、沖縄、奄美では、あす16日(土)にかけて1時間に60ミリの雷を伴った非常に激しい雨が降り、大雨による災害が発生するおそれがある。

大雨情報

(16日朝までの24時間に予想される雨量)
沖縄    250ミリ(那覇の6月の降水量の平年値に相当)
奄美    120ミリ
さらにその後雨量が増えて17日朝までの24時間に予想される雨量は、沖縄で100~200ミリを見込んでいる。

 大雨による土砂災害、低い土地の浸水、河川の増水に警戒が必要だ。また、落雷や竜巻などの激しい突風に注意し、発達した積乱雲の近づく兆しがある場合には、建物内に移動するなど安全確保に努めたい。

全般気象情報

<強風・高波>

 沖縄、奄美では、あす16日(土)にかけて海上を中心に強い風が吹き、海はうねりを伴い、沖縄では大しけとなるおそれがある。
 16日までに予想される最大風速(最大瞬間風速)は沖縄、奄美で18メートル(25メートル)、16日までに予想される波の高さは沖縄で6メートル、奄美で4メートルの予想だ。うねりを伴った高波に警戒するとともに、強風に注意が必要となる。

 なお、台風が発生すると今月の発生は3個目となり、6月に台風が3個以上発生するのは5年ぶりとなる。(6月の発生数の平年値は1.7個)

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