洲本ー関空航路の継続を要請 淡路広域行政事務組合

7月をめどに運航を休止する方針を固めた「淡路関空ライン」の高速船=洲本港

 洲本港-関西空港航路の休止届け提出から一夜明けた14日、島内3市でつくる淡路広域行政事務組合(管理者=守本憲弘・南あわじ市長)は、運航会社「淡路関空ライン」(兵庫県洲本市)に、運航継続を求める申し入れをした。同組合の武田雅和事務局長が、同社の宮本肇副社長に口頭で伝えた。

 同社は昨年7月、淡路島に訪日外国人観光客(インバウンド)を誘致するため同航路を開設。同航路の開設は10年ぶりで、インバウンドをはじめ関西圏以外から観光客を呼び込む起爆剤として期待された。

 このため、同組合と洲本市は初期経費の補助として計6千万円を捻出。組合はそのうち4500万円を負担しており、5月18日までに全額を交付した。

 一方の関空ラインは利用者数が伸びず、赤字は当初予想の2・5倍に膨らみ事業継続が困難な状況に。今月13日、国土交通省神戸運輸監理部に1カ月後の7月13日を最後に定期運航を休止すると届け出た。

 3市長は13日、洲本市内で対応を協議。「航路が持続的に活用されるものとして初期経費を助成した。たった1年での突然の休止は受け入れがたい」とし、運航継続を求めることにした。ただ、同社も「いったん休止するが、小型船の利用や減便などで再開を模索したい」としており、同組合は「今後の方針について説明を求める」としている。

     ◇

 経済界からも運航継続を求める声が上がった。洲本商工会議所の木下紘一会頭(ホテルニューアワジ会長)は14日、同商議所の新会館起工式に参加し「観光面でただちに大きな影響はないものの、ぜひ存続させてもらいたい」とコメント。同社のホテルや旅館3施設の外国人宿泊客のうち、1割が航路で来訪していたという。(西井由比子、渡辺裕司)

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