斎藤さん「交渉見守る」 拉致被害者家族、首相と面会

「首相の取り組みを見守りたい」と述べる松木薫さんの姉齊藤文代さん(右)=14日、東京都千代田区

 北朝鮮による拉致被害者会は14日、安倍晋三首相と官邸で面会し、熊本市出身の松木薫さん=失踪当時(26)=の姉齊藤文代さん(72)=菊陽町=らが、拉致問題の早期解決を訴えた。

 家族会のメンバーら14人が出席。首相は「米朝首脳会談を機に日本の問題として北朝鮮と向き合い、解決する」と述べ、直接対話で拉致問題を進展させる考えを強調した。

 これに対し、家族会代表の飯塚繁雄さん(80)は「北朝鮮が拉致被害者を帰すという約束の下に訪朝してほしい。何も決まらないうちに首相が出向くのは時期が早い」と帰国の確約がないまま首脳会談に乗り出さないよう要請。首相は「日朝会談は拉致問題が前進しなければ意味がない」と理解を求めた。

 面会後、国会内で記者会見した齊藤さんは「一日も早い帰国に向け、首相は取り組んでくれると確信している。静かに見守りたい。とにかく薫には元気でいてほしい」と期待感をにじませ、政府が9月開催を目指しているとされる日朝会談に望みを託した。

 横田めぐみさん=同(13)=の母早紀江さん(82)は「北朝鮮のトップに届いたのは非常に大きなことだ。ようやくここまで扉が開いた」と話し、トランプ米大統領が拉致問題に言及したことを評価。めぐみさんの弟拓也さん(49)は「出口は見えない。北朝鮮側の動き方を見てから評価すべきだ」と慎重な見解を示した。(嶋田昇平)

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