W杯開幕

 自分が褒められた訳でもないのに面はゆい。「長崎みたいにしっかりと手を打てれば、ああいうことが起きるんですよ」。先ごろJリーグチェアマンの村井満さんの講演を東京で聞いたとき、話はV・ファーレン長崎のJ1昇格劇に及んだ▲言うまでもない。経営母体がジャパネットホールディングスに代わり、チームは勢いづき、悲願のJ1入りを果たしたことへの賛辞だった。躍進はサッカー界で語り草なんだな、と誇らしかった▲村井さんがチェアマンに就いた4年前、債務超過のクラブは2桁近くあったが、今やゼロという。経営が上向いただけではない。各クラブの社会貢献活動は世界に例のないほど活発化して、地域に深く根を下ろす。Jリーグは創設25年にしてさらに意気盛ん▲ただ、それはピッチの外での話とされる。ピッチ上の成果が追い付いていない、と。だとすれば、この大舞台ではピッチで大いに躍動を-と、そう願う。サッカーのワールドカップ(W杯)ロシア大会が開幕した▲日本代表の長谷部誠主将は「このW杯に日本サッカーの未来は左右される」と意気込んだ。1次リーグの対戦相手は強豪が居並ぶが、絶対に負けられない、という決意▲舞台は違うが、V長崎昇格の場面に続き、声援につい熱のこもる時が来た。ピッチから目が離せない。(徹)

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