【コラム・天風録】願わくば

 草野球、それも弱小チームの詠み手だろう。連敗の果ての一勝小鳥来る(甲斐よしあき)。ホッとして鳥まで小躍りするように見えたか。サッカー日本代表の面々も似た心境かもしれない▲4年に1度のワールドカップ開幕だというのに、列島の熱はかつてないほど冷めている。大会の2カ月前に監督をすげ替えるドタバタ劇もあって、とにかく前評判が芳しくない。弾みをつけるはずの前哨戦で連敗の末に、土壇場でやっと白星を得た▲国際サッカー連盟の番付でも扱いは平幕も平幕、出場国で下から3番目。加えて30代の選手が8人も占める最年長ジャパンでもある。逆手に取って相手の隙をうかがい、熟達の技を出せるか。それ以外、今大会の勘所はあるまい▲4連敗して臨んだ8年前の南アフリカ大会は、初戦に勝った勢いでベスト16に進んだ。苦は楽の種。よじれが反発力を生むように、危機感はここ一番の開き直りや団結力をもたらし得る▲強い相手をやっつける―。番狂わせほど痛快なものはない。試合は何が起こるか分からないことを、サッカーの格言で「ボールは丸い」というそうだ。どうか、代表が意地を見せ、列島が「欣喜雀躍(きんきじゃくやく)」となりますように。

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