国民民主県連と立民県連合、候補擁立で対立 県議岐阜市選挙区

 旧民進党系の国民民主党県連と立憲民主党県連合が、来春の統一地方選で行われる岐阜県議選岐阜市選挙区(定数9)に擁立する候補者を巡って意見が割れている。旧民進系が現有2議席であるのに対し、国民県連は現職1人を、立民県連合は現職と新人の計2人を擁立する方針を打ち出し、旧民進系の支持票が割れる恐れがあるためだ。来夏の参院選での野党統一候補の擁立にも影響を及ぼしかねず、関係者からは懸念の声が上がっている。

 岐阜市内で9日に開かれた立民県連合の設立大会。来賓のあいさつで異例の発言が相次いだ。両党を支える連合岐阜の高田勝之会長は「立民県連合、国民県連と三位一体で候補者調整に連携を取りたいと、(立民県連合の)山下八洲夫代表にお願いした」、旧民進県連常任顧問の平田健二元参院議長は「国民(県連)とたもとを分かったことは非常に残念だが、分裂は再び統一されるための始まりと確信している」。

 県議選岐阜市選挙区で、立民県連合は、旧民進県連代表だった渡辺嘉山県議=5期目=と新人1人を、国民県連は太田維久県議=3期目=のみを擁立する。

 国民県連は労働組合をはじめとする支持票の分散を懸念し、同じ党の仲間だった渡辺県議1人に絞るよう立民県連合に要望。連合岐阜も賛同する。一方、立民県連合の山下代表は「新人の擁立は(渡辺県議の)入党前に決まっている。定数は9もある」と強気の姿勢を崩さない。現在の議席数は自民4、公明2、旧民進2、共産1。次期選挙は現職とは別に他の新人が出馬を模索する動きもあり、混戦も予想される。

 国民県連と連合岐阜が候補者数にこだわる背景は、旧民進の現職2人が前回選挙で得票数が8、9番目となり、「薄氷を踏む思いで厳しい選挙を戦った」(高田会長)ためだ。次期選挙で国民と立民で計3人が立てば、票が分散して「下手すれば共倒れ」(同)になりかねない。国民県連の伊藤正博幹事長も「自民を利するだけ」と憂慮する。

 10日には、連合岐阜と国民県連の意見交換会に、立民県連合が初めて参加し、役員が顔を突き合わせた。岐阜市選挙区以外では候補者調整の必要性についての認識を共有したが、山下代表は岐阜市選挙区での2人擁立を重ねて表明した。「岐阜市選挙区の話になると(考えが)合わない。和やかな雰囲気とまでは言えなかった」。伊藤幹事長は表情を曇らせた。

立憲民主党県連合の設立大会で、ガンバロー三唱する支持者ら=9日、岐阜市美江寺町、市民会館

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