また差別落書き「大変強い憤り」市長非難声明

【時代の正体取材班=石橋学】川崎市内の公園のベンチなどで、在日コリアンを差別する落書きが大量に見つかっている問題で、市は14日、新たに多摩区で差別落書きが2件発見されたと発表した。6日に報告されて以降、被害は4区の28カ所で計48件に上り、福田紀彦市長は「大変強い憤りを感じている」と非難するコメントを出した。

 14日午前、通勤途中の市職員が2カ所のバス停のベンチにそれぞれ「朝鮮人こそレイシスト」「朝鮮人こそ反日ヘイト」と書かれているのを見つけ、多摩区に通報。人目に触れないよう覆いをする措置を取った。

 市によると、これまで見つかったものと文言が同じで筆跡も似ていることから、同一人物によるものとみられる。福田市長は同日夜、「6月6日から発生している度重なる落書き被害について、こうした行為が引き続き行われていることに大変強い憤りを感じている」とコメント。「落書き被害の撲滅に向け、パトロールを強化し、警察とも連携しながら取り組みを進めたい」とした。

 市内では、ヘイト集会が市民の抗議で中止になった3日後の6日、報復を思わせる差別落書きが高津区の公園などで見つかった。その後、市の調査で川崎、中原、多摩区でも確認され、市は横浜地方法務局川崎支局に情報提供し、各区の警察署に器物損壊容疑で被害届けを提出。市内の在日コリアンからは「あれは落書きではなく絶望。壊されているのはベンチではなく、私たちの心。一件一件、市民の心が殺されている。被害を食い止めるため、差別を非難する声明を直ちに出してほしい」と市に求める声が上がっていた。

川崎市多摩区のバス停のベンチで見つかった差別落書き(川崎市提供)

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