デスク日誌(6/15):応援したい人

 変わらない、真っすぐな姿勢が多くの人を引き付けるのだろう。生まれ故郷の宮城県美里町に暮らし、邦楽作曲家、音楽プロデューサーとして活躍する佐藤三昭さん(50)のことだ。

 小牛田支局に勤務していた25年ほど前、取材でお世話になった。佐藤さんは当時、地元の郵便局で広報を担当する一方、地域活性化や子どもたちの健全育成をも担う創作和太鼓グループの中心メンバーだった。

 それから数年後、彼は思い切った選択をする。安定した職業を辞め、邦楽を軸に音楽一本で生計を立てていくという。どんなに情熱や才能があっても、成功するのは一握りの世界。失礼ながら、大丈夫だろうかと思っていたのだが…。

 地道に実績を重ね、評価を上げていった。「自分にできるのは何か」。東日本大震災以降は、中学生への和太鼓指導や、被災地の子どもたちを音楽会に出演させる取り組みなどを通じ、復興支援にも力を注ぐ。

 7~10月、世界的な演出家ジョン・ケアードさんが手掛けるミュージカルが東京、大阪である。彼に請われ、邦楽編曲・アレンジメントを担う佐藤さん。一層の飛躍の場にしてほしい。 (整理部次長 細谷隆)

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