熊本地震で被災した社殿の再建 大阪の企業が全額支援

白山姫神社の地鎮祭でくわ入れする創建の吉村孝文会長。後ろは宮司の緒方宏信さん=西原村
地鎮祭が行われた白山姫神社の社殿建設地。奥には熊本地震で被災した本殿などが残る

 熊本地震で被災した西原村河原の白山姫神社の社殿が、大阪市の不動産会社創建の全額支援で再建される。14日は現地で地鎮祭があり、関係者や住民など約50人が工事の安全を祈った。

 神社は1450年建立。「いのちの親神さま」として知られ、氏子や住民たちが毎年、神楽の奉納などを続ける。地震後、全国から届いた見舞金とボランティアの協力で、被害の大きかった拝殿を解体。氏子も被災しており、再建費用は捻出できないでいた。

 今春、創建の吉村孝文会長が「独自の施工技術を生かし、無償で神社を再建したい」と全国の被災地に打診。県神社庁が手を挙げ、地域全体が大きな被害を受けた白山姫神社に決まったという。

 建設する社殿は延べ床面積約60平方メートル。施工は、神社建て替えの実績がある同社グループ、木の城たいせつ(北海道)が、くぎなどの金具を使わない「木組み工法」で担う。完成は10月末を予定する。

 宮司の緒方宏信さん(52)は「支援に大変喜びを感じている。11月の例大祭前に完成するのもありがたい」と感謝する。吉村会長は「完成して、みなさんが喜ぶ顔を見るのが楽しみ。地域のよりどころになってほしい」と話した。(丁将広)

(2018年6月15日付 熊本日日新聞朝刊掲載)

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