ワイン用ブドウ栽培を市民の手で/むつ

サンマモル社のグループ会社の社員(左)からアドバイスを受け、自宅の畑にブドウの苗木を植える小田桐さん=5月下旬

 青森県むつ市と同市川内町のワイン醸造業・サンマモルワイナリーが2018年度から、市民向けにブドウの苗木を無料で貸し、栽培してもらう取り組みを始めた。収穫したブドウはサンマモル社が買い取り、ワインにする。市とサンマモル社が結んだ協定に基づく事業で、両者は下北ワイン増産や販売促進を通じた地域経済活性化を目指す。

 5月下旬、むつ市大湊浜町の会社経営、小田桐隆夫さん(66)方の畑で、ブドウの苗木を植える作業が行われた。品種は、比較的栽培しやすいとされるワイン用の白ブドウ「ナイアガラ」。栽培を手掛けるサンマモル社のグループ会社社員から助言を受けながら、約60平方メートルの畑に10本の苗木を植えた。3年ほどで収穫ができるという。

 小田桐さんは「自分で育てたブドウがワインになると考えると楽しいし、道路沿いにブドウ畑が広がる風景もいいなと思う。観光客がブドウ畑を見て『ここは下北ワインの産地だよね』と言ってもらえる地域になってほしい」と期待した。

 市とサンマモル社は4月、地場産品の販売促進に向けた「むつ市のうまいは日本一!」推進協定を結んだ。サンマモル社は18年度、ナイアガラの苗木計312本を市民に無料で貸与。栽培に関するアドバイスも行う。市は事業の広報や、ワインの販路開拓支援などで協力する。

 サンマモル社の笠井哲哉支配人は「市民が栽培したブドウのワインは、新しいラベルでの販売を考えている。下北ジオパークの大地で育まれた新たな特産品として付加価値を付けられたら」と展望を語った。

 市経済部の三上達規部長は「下北ワインはブランド化が進み、市の産業を支える柱になりつつある。一層の成長を支援し、『ブドウのまち』『ワインのまち』づくりにつなげていきたい」と話した。

【2018年6月15日(金)】

©株式会社東奥日報社

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