返納者割引条件を撤廃 事故防止支援で わ鉄

 高齢者の運転免許証の自主返納を促そうと、わたらせ渓谷鉄道(群馬県みどり市、わ鉄)は7月、全ての返納者を対象に運賃を半額とする取り組みを始める。高齢者による交通事故が絶えない中、これまで設けていた年齢と居住地の条件を撤廃し、対象を拡大する。同社によると、これらの条件を設けない鉄道運賃の割引制度は全国でも珍しいという。

 免許証を返納して、都道府県公安委員会が発行する運転経歴証明書を取得した人が対象。駅や車内での運賃精算時に証明書を提示すると、半額になる。トロッコ整理券や、既に割引されている定期券や企画乗車券は対象外となる。

 同社は2013年、免許証を返納した65歳以上の沿線住民を対象に運賃を半額とする制度を導入した。現在、上毛電鉄(前橋市)と上信電鉄(高崎市)が年齢と居住地の条件を設定して運用している。

 わ鉄の樺沢豊社長は「割引きを利用してもらい、自主返納の取り組みの輪が広がってほしい」と話している。

©株式会社上毛新聞社