映画「榎田貿易堂」 主演の渋川清彦に聞く

「40代は大人になりかけというところ」と話す渋川清彦=大阪市内
渋川清彦(右)ら出演者(C)2017「榎田貿易堂」製作委員会

 俳優になって20年の渋川清彦(43)が主演した映画「榎田貿易堂」(アルゴ・ピクチャーズ配給)が16日から大阪のテアトル梅田で公開される。近年脇役として売れっ子で、主演も「お盆の弟」(2015年)などがあり「今作はそれに続く地元・群馬の渋川市で撮ったよろず屋映画。飯塚健監督(38)とは同郷タッグです」という渋川に話を聞いた。

 渋川はモデル出身で、1998年に豊田利晃監督の「ポルノスター」に出演し俳優デビュー。以後、「ナイン・ソウルズ」など全豊田作品と「実録・連合赤軍あさま山荘への道程」などの若松孝二監督作品やエンタメ「ゴールデンスランバー」など幅広い作品で活躍。大阪で撮影された16ミリ自主映画「月夜釜合戦」にも顔を出している。

 「たまたま恵まれて映画の仕事が重なったが、近年、映画を作っている現場が好きになったというか、面白くなってきた。俳優になって20年ということでそろそろ自覚を持ってという気持ちもある。息子が生まれて3歳になった。それも関係があるかもしれない」

 群馬県渋川市生まれで芸名はそれから取っている。「そこで同郷なのが4歳年下の飯塚監督で、僕ら2人に声をかけてくれたのが群馬出身のプロデューサーの狩野善則さん。僕としては群馬観光映画という感じで、やろうとなった。よろず屋というか、リサイクルショップ『榎田貿易堂』の店長が僕の役。そこで働く男女と、近所の住人の触れ合いを描く人情ドラマになっている」

 事前にロケハンを行ったのは「渋川市に一番詳しかった」という渋川だという。「国道沿いにあった実際のよろず屋を見つけた。このロケーションがよくて店構えも絵になるので、飯塚監督も気に入り、渋川市の協力もあって撮影は順調だったが、8割が雨で台風も2回来て、大変なことも多かった」

 少し風変わりな店長の周囲にいるのはアルバイト社員の清春(森岡龍)、千秋(伊藤沙莉)で、そこへ顔なじみの客(余貴美子、滝藤賢一)が出入りし、隣人に片岡礼子、根岸季衣ら。「全体的にはコメディーで、ヒューマンなところもある。地元の伊香保温泉や珍宝館も出てきて、迷える大人たちの喜怒哀楽を描いている」

 渋川はこれから公開される出演映画として「ルームロンダリング」「泣き虫しょったんの奇跡」「パンク侍、斬られて候」などが待機している。できたら「榎田貿易堂2」も作りたいという。渋川市には日本の三大うどん「水沢うどん」もあって「もっといいところを紹介したい」。

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