あなたもこれで“サッカー通”、エジプト対ウルグアイで注目すべき5選手

さぁ、ワールドカップが開幕した。

これまであまりサッカーを見る機会が少なかった者でも、この時期ばかりは試合を目にする機会も確実に増えることだろう。

海外の日本代表最新情報、Jリーグ超ゴールはこちら

しかし、その一方で耳にするのが「どの選手に注目したらいいかわからない…」、「有名選手はわかるけど、他の選手を全然知らない…」という声だ。

【総力特集】ワールドカップ最新情報はこちらから

そこで、ここでは各試合ごとに焦点を当て、あまり取り上げられることはないものの「名前を知っておいて損はない」注目のワールドカップ選士たちを紹介していきたいと思う。

筆者が今回取り上げるのはエジプト対ウルグアイのカードからこの5人。

これさえ読めば、今日からあなたは周囲から一目置かれる“サッカー通”だ。

イサーム・アル・ハダリー

エジプト代表
アル・ターウーン所属
GK
No.1
1973年1月15日(45歳)

日本では「エサム・エル・ハダリ」と表記されることの多い彼は、今大会のワールドカップを45歳と5か月で迎える。そして、試合に出場すれば、2014年大会のコロンビア代表GKファリド・モンドラゴンを抜き、「ワールドカップ史上最年長記録保持者」となる。

度々年齢による衰えが指摘され、決して安泰な状況ではないが、その圧倒的な存在感と実績については文句なし。アフリカネイションズカップでは4度の優勝を経験するだけでなく、大会ベストイレブンにも3度受賞し、あのディディエ・ドログバが「自分が対峙した中で屈指の名手」と称した有名な話だ。

「偉大な記録達成」を目の当たりにしたいのであれば、エジプトからは目を離してはならない。

ムハンマド・アル・ナーニー

エジプト代表
アーセナル所属
MF
No.17
1992年7月11日(25歳)

アフリカの中では経済面に優れていることから「国外へ出稼ぎ」に出るプレーヤーが少なかったエジプト。それが1990年のイタリアワールドカップを最後に世界の檜舞台から消えた最大の理由に挙げる声も多いが、近年「ザ・ファラオズ」は大きく変わった。

UEFAチャンピオンズリーグ決勝の舞台を経験し、能力的にも世界最高峰に位置するムハンマド・サラーを筆頭に、数多くの選手が海を渡ったのだ。

そして、そのサラーに次ぐネームバリューを秘める男がエジプト代表の心臓部を担うムハンマド・アル・ナーニ―だ。

エジプトの名門クラブでプロキャリアをスタートさせると、スイスのバーゼルに引き抜かれ、チームの主軸として活躍。その名前は欧州全土に知れ渡るようになり、2016年にはアーセナルへの飛躍を果たした。

シーズン終盤に大怪我を負ってしまったことで大会欠場の可能性も報じられたが、なんとか間に合わせて無事参加。持ち前のダイナミズムで、“サラーありき”のチームに大きな活力を与えるだろう。

なお、サッカーファンの中で「モハメド・エルナニー」という呼び方が定着しているが、エジプト語の発音に寄せるならば「ムハンマド・アル・ナーニー」が近い。

マティアス・ベシーノ

ウルグアイ代表
インテル所属
MF
No.15
1991年8月24日(26歳)

今大会のウルグアイは「いかにルイス・スアレスとエディンソン・カバーニの2トップに繋げるか」が大きなポイントであるが、そこで重要な役割を担うのがマティアス・ベシーノだ。

豊富な運動量でピッチを所狭しと駆け回ると、守備ではインテンシティ―の高いチェイシングで「ボール狩り」を行い、攻撃では気を見て最前線にまで顔を出す。まさに攻守両面において潤滑油となる、チームにとって不可欠のキーマンだ。

実力者が揃う中盤でのポジション争いを制し、南米予選途中からレギュラーポジションを掴んだが、本大会でも先発は当確だろう。

ディエゴ・ラクサルト

ウルグアイ代表
ジェノア所属
MF
No.17
1993年2月7日(25歳)

試合終盤にでも切れないスタミナと切れ味鋭いクロスで左サイドを活性化させる、攻撃色が豊かなサイドバック。

本来はもう少し前目のポジションで活きる選手であるが、ウルグアイでは左サイドバックを主戦場とし、南米予選でスタメンを担ったガストン・シルバとのレギュラー争いに一歩リードした状態で本大会を迎えることになった。

これまで幾度となく有能なサイドバックを輩出し、ワールドカップの度に名を売る選手が登場している感のあるウルグアイだが、今大会はこのドレッドヘアの男かもしれない。

ホセ・ヒメネス

ウルグアイ代表
アトレティコ・マドリー所属
DF
No.2
1995年1月20日(23歳)

2014年に行われたブラジル大会。ベスト16となったウルグアイ代表のレギュラーCBを弱冠19歳で任された際にはサッカー界に一つの驚きを与えたが、あれから4年が経過し、さらにスケールアップした。

ディエゴ・シメオネ監督が率いるアトレティコ・マドリーで着実に成長し、屈強な当たりでフォワードを封殺する対人能力は数段グレードアップ。今大会でもクラブでもコンビを組む重鎮ディエゴ・ゴディンと共に「堅いウルグアイ」を世界中に知らしめるはずだ。


お知らせ

この度、Qolyでも連載経験のあるフリースタイルフットボーラーパフォーマーのtatsuya氏と共にYouTubeチャンネルを開設しました。

「二人の個人的な主観に基づき、ホットな話題や今後のサッカー界などについて徹底討論。メディアが言えない事にも、何も恐れず突っ込みます」という気構えでやって参りますので、ワールドカップ観戦のお供にチャンネル登録して頂けると幸いです。

© 株式会社ファッションニュース通信社