これであなたも“サッカー通”、モロッコ対イランで注目すべき5選手

さぁ、ワールドカップが開幕した。

これまであまりサッカーを見る機会が少なかった者でも、この時期ばかりは試合を目にする機会も確実に増えることだろう。

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しかし、その一方で耳にするのが「どの選手に注目したらいいかわからない…」、「有名選手はわかるけど、他の選手を全然知らない…」という声だ。

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そこで、ここでは各試合ごとに焦点を当て、あまり取り上げられることはないものの「名前を知っておいて損はない」注目のワールドカップ選士たちを紹介していきたいと思う。

筆者が今回取り上げるのはモロッコ対イランのカードからこの5人。

これさえ読めば、今日からあなたは周囲から一目置かれる“サッカー通”だ。

メフディ・ベナティア

モロッコ代表
ユヴェントス所属
DF
No.5
1987年4月17日(31歳)

ワールドカップ本大会まで「18戦連続無敗」という大会参加国の中でも屈指の成績を引っ提げてきたモロッコ代表。そのベースとなっているのが、アフリカ予選三回戦(最終戦)で「全試合無失点」を達成した守備力にあり、その原動力が主将でもあるメフディ・ベナティアの存在。

世界最高峰でのプレー経験者が少ない代表チームにおいて、彼のキャリアは「頭一つ」とは言わず、「頭二つ」ほど飛び抜けたものだ。

これまでウディネーゼ、ローマ、バイエルンなどを渡り歩き、昨季からはユヴェントスでプレー。人にもボールに対しても強さを発揮し、攻撃では効果的なフィードを供給できる、まさに知る人ぞ知る「実力派センターバック」である。

「アトラスの獅子」が今大会で驚きを与えるためには、彼の奮闘は欠かせない材料だろう。

ハキム・ジヤシュ

モロッコ代表
アヤックス所属
MF
No.7
1993年3月19日(25歳)

前述のメフディ・ベナティアが守備の要であるならば、攻撃の要はハキム・ジヤシュとなるだろうか。

昨季はオランダのアヤックスで背番号10を身に着け、チームMVPに選出されるほどのハイパフォーマンス。モロッコ代表においても、彼の創造性溢れるパスワークや相手ディフェンダーを幻惑させるドリブル、そして強烈な左足でのシュートはチームの「メインウェポン」である。

10歳の頃に父親を亡くし、荒れた時期もあったが見事に厚生。監督のエルヴェ・ルナールも「過去には我々の間に問題もあった。だが、今はお互いに理解できているし、彼の能力は私にとってもチームにとっても非常に重要なものだ」と成熟したジャシュに称賛を送っている。

アシュラフ・ハキミ

モロッコ代表
レアル・マドリー所属
DF
No.2
1998年11月4日(19歳)

「今大会のワールドカップを10代で迎える」という選手は数えるほどしかいないが、その神童の一人。

スペインで生まれ育ち、少年時代にレアル・マドリードの下部組織に入団すると、順調にステップアップ。ジネディーヌ・ジダンにもその才能を見込まれ、2017年10月のエスパニョール戦ではトップチームデビューを飾った。

代表においては、両親のルーツであるモロッコ代表のユニフォームを身にまとうことを選択し、弱冠17歳の若さでA代表デビューを達成。今大会のアフリカ予選でも主力として活躍し、本職の右サイドバックではなく左サイドバックで評価に値する働きを見せた。

モロッコ代表の左サイドからの崩しは非常に見応えがあるが、その圧倒的なアタッキングセンスと確かな技術でその攻撃に厚みを加えるはずだ。

サルダル・アズムン

イラン代表
ルビン・カザン所属
FW
No.20
1995年1月1日(23歳)

若くして「イラン版イブヒモヴィッチ」、「イランのメッシ」、「ダエイの正統なる後継者」と偉大なレジェンドたちと比較されてきた、イランサッカー界のスーパースター。

恵まれた身体能力と圧倒的な個人技が融合したハイブリット型のストライカーで、その得点パターンも多種多様。既にイラン代表でも33試合で23得点というハイペースでゴールを量産している。

ここ最近、毎シーズンのように欧州の名だたるクラブへの移籍話が浮上しているが、本人も今大会でゴールネットを揺らし、「西欧進出」の足掛かりにしたいことだろう。

マスード・ショジャイー

イラン代表
AEKアテネ所属
MF
No.7
1984年6月9日(34歳)

今大会のイラン代表における最年長メンバーで主将も務めるのがマスード・ショジャイーだ。

イランのサッカーの歴史においてスペインのラ・リーガで成功した数少ない選手で、2008年から2013年まで所属したヌマンシアでは100試合に出場した。

かつてはパワフルなドリブラーであったが、年齢を追うごとにプレースタイルを変化させ、現在は中盤の真ん中でゲームメーカー的な仕事をこなしている。

なお、過去には、イランが国家として認めていないイスラエルのクラブとの試合に出場したことを理由に、代表チームから「無期限の招集停止処分」を受けたことがある。


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