新上五島の美しさブロックで 有川小5年生 古里に関心を 長崎歴文博が企画

 新上五島町立有川小(橋本博光校長)の5年生児童約40人が12日、同校でブロック玩具を使い、教会や海辺に咲く花々など、古里の風景をイメージした作品を作った。
 同町などに構成資産がある「長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産」の世界文化遺産登録への期待が高まる中、古里への関心を高めてもらおうと長崎歴史文化博物館が初めて企画。総合学習の授業として実施した。作品は今夏、同館で開く世界遺産をブロック玩具で表現する企画展に展示予定。
 児童はそれぞれ、町内で撮影された橋や船などの写真を手本にして、大小さまざまなブロックを台座(縦約13センチ、横約13センチ)の上で組み合わせた。カラフルな色合いの教会などを完成させた児童は、互いの作品を見たり、感想を述べ合ったりした。
 花畑を作った江口恵衣さん(11)は「世界遺産になって多くの人が訪れたら、島の自然の美しさも知ってほしい」と話した。

ブロックを使って古里の風景を表現する児童=有川小

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