112台が基地内に資材搬入 市民ら抗議、台風接近対策も

 米軍普天間飛行場の移設に伴い、名護市辺野古で進む新基地建設。15日午前も米軍キャンプ・シュワブのゲート前には建設資材を積んだトラックが南北から次々と姿を現し、午前8時50分ごろから約1時間半の間に112台が基地内に吸い込まれた。基地建設に反対する市民はゲート前で「違法工事をやめろ」と声を上げる一方、16日にも本島に最接近する台風6号の対策に追われた。

 午前8時半ごろ、空はまだ小雨。辺野古漁港では漁師たちが台風対策で船を固定したり、漁の道具を片付けたりしていた。基地フェンスの向こうを網の間からのぞくと、まだ建設作業をしている様子はない。近くにある基地建設に反対する市民の拠点に向かうと、海上で抗議するためのカヌーがきれいに積まれていた。小屋から出てきた女性によると「当分海(での抗議)は厳しいね」とのこと。 午前9時前、ゲート前に移動すると、同じく市民5人ほどが拠点であるテントで台風対策に汗を流している。屋根のシートをはがしたり、備品を軽トラックに積んだりと大忙し。木で組まれた小屋の屋根の上にいた男性は「早くやらないと飛ばされちゃうよ」とテキパキと手を動かしてた。

 少し北向けに下ったところにあるゲート前。ちょうど建設資材の搬入が始まったところで、雨がっぱを着た市民約10人が「違法工事をやめろ」「子どもの命を守れ」と抗議していた。雨は時折土砂降りになり、市民の顔をびっしょり。それでも「問題ないよ」と言い、声を上げ続けていた。 悪天候で座り込みが難しいことから、資材を積んだトラックはいつものように道路に並んで一挙に基地内へ入ることはせず、ばらばらに来て悠々とゲートを出入りした。【琉球新報電子版】

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