中3自殺メモ隠蔽 新文書2件、遺族に開示 神戸

©株式会社神戸新聞社

神戸市教委が入る神戸市役所3号館=神戸市中央区加納町6

 神戸市垂水区の市立中学3年の女子生徒が自殺し、同級生らの聞き取りメモが隠蔽された問題で、市教育委員会は15日までに、メモの内容を含む新たな文書2件を遺族に開示した。同級生らがいじめを証言したことなどが時系列でまとめられており、1件は隠蔽問題を調査した弁護士の報告書で存在が明らかになっていたが、もう1件について遺族は「存在すら知らなかった」としている。遺族側の代理人弁護士は同日、2件の作成過程などを尋ねる質問書を市教委に提出した。

 市教委などによると、文書の表題は「自死事案概要」と「学校『記録』自死事案」。「自死事案概要」は女子生徒が自殺した2016年10月6日から1週間の学校の対応を市教委の担当者が時系列に沿ってまとめたもので、同11日に教諭らが同級生らから聞き取ったメモの内容も含まれていた。

 また、「学校記録」は自死事案概要を作成するための基になった文書とみられ、聞き取り内容を含む同10日から11日の2日間の学校の対応が詳細に記されていたという。

 自死事案概要は、いじめと自殺との関連を調べるために設置された第三者委員会にも提出された。だが、17年1月に遺族が行った情報開示請求では「対象外」として開示されていなかった。(広畑千春)