MotoGP:中上、Moto2時代に表彰台獲得経験のあるカタルーニャは「金曜から決勝に向けて集中」

 6月15日からレースウイークを迎えるMotoGP第7戦カタルーニャGPに向け、LCRホンダ・イデミツの中上貴晶が意気込みを語った。

 前戦イタリアGPでは、オープニングラップでのアクシデントにより転倒を喫した中上。一度戻ったピットから再びコースに復帰したものの、第2戦アルゼンチンGPからの連続ポイント獲得は途切れることになった。現在、ポイントランキングでは19番手につけている。

 今大会カタルーニャGPは、スペインのバルセロナ・カタルーニャサーキットでの開催。中上はこのカタルーニャGPで、Moto2参戦時代の2016年に3位表彰台を獲得した経験を持っている。

 カタルーニャサーキットでは2018年、コースの全面舗装と旧12コーナーのグラベルゾーン拡張工事が行われた。第5戦フランスGP後にはその路面とレイアウト確認のためにテストが実施され、中上もそれに参加したひとりだ。「ここで行ったテストはとてもいい感触でした」と中上はテストを振り返る。

 また、週末の天候について「かなり暖かくなるという予報ですから、いいバイクのセッティングを見つけなければいけません」とも言う。

 カタルーニャサーキットはタイヤに厳しいコース。天候やそうした状況を踏まえ、中上は金曜のフリー走行からレースディスタンスを想定した作業を行っていくという。

「僕たちはすでにレースについて考えています。レースディスタンスを走るのに、本当にタイヤに厳しいコースですから。金曜からレースに焦点を当てて作業していきます。もちろん予選も大事ですが、まずはレースに向けて集中していくつもりです」

 Moto2時代に表彰台獲得経験のあるサーキットで、中上はMotoGPクラスにおける自身初のトップ10フィニッシュを目指す。

前戦はアクシデントにより転倒で大きく後退したレースに。今大会で巻き返しをねらいたい

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