市民病院、重症だけに 医療体制維持へ周知始める 中津市

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県北から福岡県東部の24万人医療圏を支える中津市民病院

 中津市は、今月から休日と夜間に大人が救急受診する際の病院区分を厳密化した。患者が集中する中津市民病院は重症患者や救急車搬送患者への対応に専念。症状が比較的、軽い患者はほかの病院へ分散させる。救急医療体制を維持するため、市民に理解を呼び掛けている。

 休日、夜間の救急患者は、まず当番医か市内に6院ある一般救急対応病院を受診。その上で、診察した医師がさらに高度な治療が必要と判断した場合に、市民病院へ紹介する仕組みになった。これまでは周知が行き届かず、患者がまず市民病院を受診してしまうケースも多かったという。

 市民病院に夜間、休日に救急入院する重症患者は年々増加。2009年度の1452人に対し、昨年度には1・5倍の2150人にまで膨らんだ。高齢化が進めば、さらなる増加も見込まれる。このままでは市民病院での重症、救急車搬送患者の対応に手が回らなくなる恐れもあることから市と市医師会が協議。一般救急対応病院の理解も得た上で、軽症患者の市民病院受診を防ぐため、体制の周知を始めた。

 5月下旬から各医療機関でポスターを掲示。市報や市のホームページでも紹介している。市民病院の大下洋志事務部長は「重症患者に対応する市民病院の役割を果たすためには必要な措置。まずは受診者の6割を占める中津市内での周知に努めたい。その上で、それぞれの状況に合わせて周辺自治体の理解も求められれば」と話している。