石木ダム事業の中止訴え行進 判決控え、長崎で100人

 長崎県と佐世保市が東彼川棚町に計画する石木ダム事業に反対する市民団体が15日、長崎市内で集会や行進をし、事業中止を求めた。
 反対地権者が国に事業認定取り消しを求めた行政訴訟の長崎地裁判決(7月9日)を前に、個人や団体でつくる「ストップ石木ダム長崎アクション実行委」(戸田清実行委員長)が実施。集会には約100人が参加し、反対地権者の一人、炭谷猛さん(67)が「判決結果がどちらに出ようと、長崎県がダム計画を見直すまで現地で闘い抜く。ホタルがいっぱいいる古里を守ってほしい」と訴えた。
 また、「石木川守り隊」の松本美智恵代表(66)は、ダム建設費で佐世保市民の負担は1人当たり約12万円に上るとして、「維持管理費も含めると子や孫に大きなつけを残す」と訴えた。
 参加者は「ダムNO」と記したプラカードを持って市内中心部を行進した。

石木ダム事業の中止を訴える参加者=長崎市浜町

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