交流戦、パ・リーグ勝ち越しまであと7勝! カギ握るホームゲームでの勝敗

オリックス・福良監督【写真:荒川祐史】

過去3年すべてパはホームゲームで大きく勝ち越し

 6月15日の日程が終了し、交流戦の残り試合は雨天中止試合の振り替え試合も含めて18試合となった。現時点の勝敗はパ・リーグ48勝、セ・リーグ42勝。交流戦は108試合行われるので、パは残り18試合で7勝すれば、9年連続13回目の勝ち越しが決まる。

 パ・リーグはソフトバンクという交流戦の通算勝率が6割を超える最強チームがあるのが大きいが、それに加えて、パはホームゲームで強い。
 交流戦が現在と同じ3試合総当たり、全108試合制になった2015年以降のセ・パのホーム=H、ロード=R別の勝敗を見ていこう。

2015年
パ・リーグH/35勝19敗0分 R/26勝25敗3分
セ・リーグH/25勝26敗3分 R/19勝35敗0分

2016年
パ・リーグH/32勝22敗0分 R/28勝25敗1分
セ・リーグH/25勝28敗1分 R/22勝32敗0分

2017年
パ・リーグH/33勝21敗0分 R/23勝30敗1分
セ・リーグH/30勝23敗1分 R/21勝33敗0分

 過去3年、パ・リーグはロードではセと接戦、あるいは負け越しているが、ホームで大きく勝ち越している。ホームゲームで圧倒的に強いのだ。

今季の上位ヤクルト、オリックスともホームで大きく白星を稼ぐ

 今季もパの球団はホームに強い傾向がはっきり出ている。チームごとのホーム、ロードの勝敗も出す。

2018年
パ・リーグH/26勝16敗0分 R/22勝26敗0分
西武H/4勝3敗0分 R/5勝3敗0分
日本ハムH/5勝2敗0分 R/3勝5敗0分
オリックスH/6勝1敗0分 R/4勝4敗0分
ソフトバンクH/5勝2敗0分 R/4勝4敗0分
ロッテH/4勝3敗0分 R/4勝4敗0分
楽天H/2勝5敗0分 R/2勝6敗0分

セ・リーグH/26勝22敗0分 R/16勝26敗0分
広島H/5勝3敗0分 R/1勝6敗0分
巨人H/4勝5敗0分 R/4勝3敗0分
阪神H/2勝5敗0分 R/3勝4敗0分
ヤクルトH/6勝2敗0分 R/5勝2敗0分
DeNA H/5勝2敗0分 R/1勝6敗0分
中日H/4勝5敗0分 R/2勝5敗0分

 パ・リーグは楽天以外の5球団がホームで勝ち越し。特にオリックスはホームで6勝1敗。この勝ち越しによって、現在交流戦2位につけている。セでは交流戦1位のヤクルトがホームで6勝2敗。これをみてもわかるように、交流戦で好成績を残すには、応援に背中を押してもらえるホームで勝ち星をしっかり稼ぐことが重要なのだ。

パの勝ち越し濃厚も、セは振り替え日程まで持ち込めば勝機あり

 交流戦の残り18試合のうち、この週末に組まれている12試合はパ・リーグのホームゲームだ。あと7勝に迫っている交流戦勝ち越しをこの期間に決める可能性は極めて高いだろう。

 しかしセ・リーグ各チームがこの週末に奮起して、パの勝ち越しを食い止ることができれば、月曜日以降に組まれている振り替え日程の6試合は総てセの主催試合だ。状況は大きく変わる。

 今季のセ・リーグは、6月9日には史上3度目の交流戦6戦全勝。パに対して意地を見せた。もうひと踏ん張りして、2回目の勝ち越しを目指してほしいものだ。

(Full-Count編集部)

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