あまり嬉しくない話だろうが、ロシアワールドカップでグループDに入っているアイスランド代表は珍しい状況にある。アイスランドは初戦でアルゼンチン代表と対戦することになっており、相手にはFWリオネル・メッシがいる。初戦から世界最高峰のプレイヤーを相手にすることになるのだ。
ただ、アイスランドはこうした状況に慣れている。2年前に躍進を果たしたEURO2016では、初戦でクリスティアーノ・ロナウド擁するポルトガル代表と対戦しているのだ。メジャートーナメントの初戦でバロンドールを争い続けるスーパースター2人と続けて激突するのは何とも珍しい。
当時はポルトガルと1‐1で引き分けており、この時にはロナウドがアイスランドの守備的な姿勢を批判する事態にまでなった。スペイン『as』によると、アイスランド代表MFヨハン・ベルグ・グズムンドソンはメッシにも同じような屈辱を味合わせたいと考えており、アルゼンチン戦への熱い思いを明かしている。
「ロナウドは僕たち相手に2点目を奪えなかった。あれは僕たちにとってメジャートーナメント最初のゲームで、彼らが僕たちを倒せなかったのはナイスなことだね。ロナウドは勝者だが、あの時は少し怒っていた。メッシとの戦いはタフなものになるだろうが、得点させずにフラストレーションを溜めさせればハッピーだよ。さらに彼を怒らせるべく、彼らを撃破しにいこうではないか。EUROの初戦はロナウド、W杯の初戦はメッシ。僕たちはロナウドを黙らせたんだ。メッシも同じようにしたいね」
アイスランドは守備的な姿勢からゲームに入ってくるはずで、ロナウドはそれを破ることができなかった。果たしてメッシなら違いを作れるのか。注目の一戦となる。