3-3の大熱戦となったロシアワールドカップ・グループB初戦のスペイン代表VSポルトガル代表。このゲームでは気になる判定がいくつかあった。
まずは試合開始早々にポルトガル代表FWクリスティアーノ・ロナウドがPKを獲得した場面だ。ロナウドはドリブルでペナルティエリア内に侵入し、そこでスペイン代表DFナチョ・フェルナンデスと接触して転倒。主審のジャンルカ・ロッキは迷わずPKと笛を吹いた。
しかしスペイン『as』によると、元審判のイトゥラルデ・ゴンサレス氏は「PKではない。クリスティアーノはDFとの接触を探していた」とコメントしており、PKのジャッジに疑問を抱いている。今大会では映像で確認するVARが採用されているのだが、この試合では効力を発揮しなかった。
さらに前半24分にスペイン代表FWジエゴ・コスタが同点ゴールを決めた場面では、ロングボールを競り合った際にジエゴ・コスタの肘がポルトガル代表DFペペの首あたりにヒットしていた。ペペは顔面を抑え込んで倒れたが、これはややオーバーリアクションだ。しかし接触があったのは事実で、コスタの左ひじが高い位置まで振り上げられていた。
主審はファウルとは判定せずコスタのゴールを認めたが、イトゥラルデ・ゴンサレス氏は「明らかなファウルがあった」と見解を示している。VAR部隊はこのシーンを見ていたはずだが、ファウルと言うほどのものではないと考えたのではないかというのがゴンサレス氏の意見だ。
VARが採用されたからといって、判定が全て正しいものになるわけではない。このゲームでは微妙な判定がいくつかあり、早くも判定が話題を呼んでいる。