【MLB】「カノにはできない」… ゴードンが“本職”二塁で超美技、174キロ打球にダイブ

マリナーズのディー・ゴードン【写真:Getty Images】

逆転勝利のレッドソックス戦で終盤に美技「突然現れてダイブ」

 マリナーズが45勝25敗の貯金20と好調を維持している。15日(日本時間16日)時点で地区首位のアストロズと0.5ゲーム差の2位。同日のレッドソックス戦では、東地区でヤンキースと激しい首位争いを繰り広げる強豪レッドソックス相手に3点差を逆転し、7-6で勝利した。この試合で飛び出したディー・ゴードン内野手の豪快なダイビングキャッチが話題となっており、動画を紹介したマリナーズの公式ツイッターには「魔術師」「ナイス!」とファンから称賛の声があがっている。

 この試合、マリナーズは2回までに3点を奪いながら、3回に先発パクストンが一挙6失点。それでも、5回にハニガーのタイムリーで1点を返す。反撃ムードとなる中、7回には好投していた3番手ウェイレンが2死一、二塁のピンチを背負った。再び失点すれば、レッドソックスに流れが傾きそうな場面。ここでゴードンの美技が飛び出した。

 レッドソックスのボガーツがセンター方向へ痛烈な打球を弾き返すと、二塁手のゴードンがダイビング。体を目いっぱい伸ばして打球をもぎ取り、二塁ベースに入った遊撃セグラに送球。フォースアウトで失点のピンチを美技で救った。

 MLB公式サイトによると、ボガーツの打球速度は108マイル(約174キロ)だったという。痛烈な打球はあわやウェイレンに直撃という当たりだった。何とか避けた右腕は尻もちをついたが、その直後にゴードンが打球に飛びついた。記事でも「ウェイレンは打球を避け、マウンドの上で尻もちをついた。しかし、二塁手ディー・ゴードンが突然現れてダイブし、その打球を捕球し、セグラに送球して走者を二塁でアウトにした」と伝えている。

ファンも興奮「カノにこのプレーはできない」「魔術師にとってはルーティーン」

 ウェイレンは記事の中で「正直、打球は全く見えなかった。打球は帽子をかすめて、ラッキーなことに避けることができた。グラブを上げたかどうかすら覚えていない。怖かった。でも、ディーがそこにいて、フォローしてくれた。尻もちをついてちょうど彼を見ていたから、自分が一番良くそのプレーを見ることができた。顔を上げた時には、彼は飛んで捕球していた。今まで自分の後ろでそのようなプレーがされたことはなかった。このプレーに関われて、ただ楽しかったよ」と、ゴードンに感謝。そして、8回に逆転してレッドソックスを破った一戦を「これは究極的なチームの勝利だった」と振り返っている。

 2015年にマーリンズで二塁手としてゴールドグラブ賞に輝いているゴードンは、今季マリナーズに移籍。マリナーズの二塁には主砲のカノがいるため、センターへのコンバート前提でのトレードだった。しかし、カノが薬物規定違反で出場停止となったことで、二塁に復帰。“本職”で超美技を見せた。

 マリナーズが公式ツイッターでこのプレーを動画付きで紹介すると、ファンからは称賛の声が集まった。

「ディーは中堅手だと思ってた」
「ストレッチエクササイズは効果があるみたいだね」
「カノにこのプレーはできない」
「彼はゴールドグラブ賞を受賞したことがあるからね。ナイス!」
「彼はスーパースターになるよ」
「この魔術師にとってはルーティーンだ」
「なんていうキャッチ」
「ディー・ゴードンが一番!」

 故障から復帰後、打撃ではやや調子を落としていたものの、最近4試合で7安打と復調気味のゴードン。早くも攻守両面でマリナーズに欠かせない存在となっている。

(Full-Count編集部)

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