自動車用ホイールの光生アルミ、サウジ企業とFS調査で覚書

 中部地区の自動車用アルミホイールメーカー、光生アルミニューム工業(愛知県豊田市、社長・神谷徹志氏)は、香港で資材調達・管理などを行う完全子会社のコーセイ・インターナショナル・トレード・アンド・インベスト(以下KITI、KOSEI INTERNATIONAL TRADE&INVESTMENT、社長・神谷俊吉氏)と、サウジアラビア大手企業グループのアブドゥル・ラティフ・ジャミール(以下・ALJ)が、サウジアラビアで自動車用アルミホイールおよびアルミ鋳造部品の製造事業を行う合弁会社設立に関し、事業可能性を調査(FS調査)する覚書を締結したと発表した。

 ALJ社は世界で自動車、建機の販売や金融サービスの提供などを手掛けるグローバル企業。両社は、サウジアラビアで産出されるアルミ原料や豊富な電気エネルギーを活用し、国際的に競争力あるアルミ鋳造製品の製造およびグローバル市場への輸出を目指し、事業化調査を実施するもの。

 プロジェクトが実現すれば、2016年にサウジアラビア政府より発表された経済改革計画「ビジョン2030」プロジェクトの一つとして、サウジアラビアの製造業および自動車産業発展に寄与できる。また、両国が17年に合意した経済協力策「日本・サウジビジョン2030」に沿ったプロジェクトとなる予定。

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