イタリア代表のW杯予選敗退が命を救う!? 人命救助に貢献したマンチーニ

母国イタリアの再建に立ち上がったマンチーニ photo/Getty Images

サッカー大国のイタリアやオランダ、そして南米王者のチリ……。いくつかの強豪国がW杯出場を逃し、今回のロシア大会は参加国だけ見ると、少々寂しいものとなっている。ただ、イタリアが60年ぶりに予選敗退を喫したことで、ひとりの命が救われたようだ。

5月にイタリア代表の指揮官に就任したロベルト・マンチーニ。アドリア海に面したセニガッリアで医師を含む何名かの友人とバカンスを過ごしていたところ、車と自転車の接触事故に遭遇した。その際、救急隊に連絡するなど、車にはねられた94歳の女性の救助活動に貢献した。伊『CORRIERE DELLA SERA』などが伝えている。

怪我をした女性は命に別状はなく、何箇所かの骨折で済んだという。そして、彼女の息子がFacebookを通じて、マンチーニらへ「幸運にも、イタリア代表はW杯へ行くことができませんでした。もしそうでなければ、(マンチーニは)あの場所にいなかっただろう。私の母を助けるために、足を止めてくれた人たちに感謝しています」と感謝の意を綴っている。

もしイタリアが出場を決めていたら、マンチーニが同国の指揮官に就任していたかは定かではない。ただ、イタリアがW杯出場を逃し、マンチーニがゼニトの指揮官を退任し、同国の新指揮官に就任したからこそ、あの時あの場所に居合わせた。全ては巡り合わせだ。

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