フランコが4打点の活躍 フィリーズ連勝でカード勝ち越し

【フィリーズ10-9ブリュワーズ】@ミラー・パーク

フィリーズは1勝1敗で迎えたブリュワーズ3連戦の最終戦に10対9で勝利し、カード勝ち越しを決めた。6回表にニック・ウィリアムスの2点タイムリーで勝ち越しに成功したフィリーズは、その後も着実に加点し、9回表終了時点で5点をリードしていたものの、9回裏にクローザーのヘクター・ネリスが2被弾で4失点。最後はネリスに代わって登板したジェイク・トンプソンが1球でクリスチャン・イェリッチを抑え、なんとか1点差で逃げ切った。

楽勝ムードから一転、1点差の接戦となった試合を制したフィリーズのゲーブ・キャプラー監督が試合後に称えたのは、9号2ランを含む2安打4打点の活躍を見せたマイケル・フランコだ。「最近のマイキー(=フランコの愛称)は野球にとても真摯に取り組んでいる。しっかり準備ができた状態で球場にやってくるんだ。たとえスタメンに名前がない日でもね」とキャプラー。伸び悩みが続き、忘れられた存在となりつつあるフランコだが、指揮官の目には成長した姿がしっかりと映っているようだ。

そのフランコは不振や若手の台頭により出場機会が減少するなかでもチーム第一の姿勢を貫いている。「試合に出場する機会を得られたときには、チームが勝つのを手助けするために自分のベストを尽くすことだけを考えているよ」とフランコ。この試合では4回表に9号勝ち越し2ラン、7回表にはリードを3点に広げる2点タイムリーを放ってチームの勝利に大きく貢献した。

一方、敗れたブリュワーズは先発のチェイス・アンダーソンが2本塁打を浴びるなど6回途中6失点でノックアウト。リリーフ陣も失点を重ね、5点ビハインドの9回裏にヘスス・アギラーが13号ソロ、エリック・テームズが9号2ランを放ったものの、あと一歩届かなかった。

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