ハーディ好投のタイガース 5連勝で勝率5割復帰に王手

【タイガース3-1ホワイトソックス】@ギャランティード・レート・フィールド

4連勝中のタイガースは、ホワイトソックス3連戦の最終戦に左腕のブレイン・ハーディが先発。ハーディは2点リードの2回裏にマット・デービッドソンに12号ソロを浴びて1点こそ失ったものの、得意の緩急を生かしたピッチングでホワイトソックス打線に的を絞らせず、6回途中まで77球を投げて1失点と好投した。1回表にニコラス・カステヤーノスの9号2ランで先制したタイガースは、4回表にホゼ・イグレシアスのタイムリーで1点を追加。ハーディの後を継いだリリーフ陣が2点のリードを守り抜き、ホワイトソックス3連戦をスイープするとともに、連勝を5に伸ばして勝率5割復帰に王手をかけた。

5連勝で借金を1に減らしたタイガースだが、5割復帰を果たせば、開幕8試合消化時点で4勝4敗となったとき以来となる。昨季のタイガースはミゲル・カブレラ、J.D.マルティネス、ジャスティン・アップトン、ジャスティン・バーランダーといった豪華戦力を抱えながら、開幕73試合消化時点で32勝41敗。今季のタイガースは再建期に突入し、若手主体のチーム構成ながらここまで73試合で36勝37敗をマークして昨季の成績を上回っている。地区首位のインディアンスとは2.5ゲーム差。まだ地区優勝の可能性すら十分に残っているのだ。

好投で3勝目をマークしたハーディは「どのチームも勝率5割以上を目指して戦っている。(勝率5割を超えることは)良い野球をしている証だからね」と語る。「現時点でインディアンスと2.5ゲーム差をキープしているのは良いことだと思う。次の週末にはインディアンスとの3連戦が控えているし、(2.5ゲーム差なら)自分たちの力で順位を変動させる可能性があるからね」とハーディ。チームの総合力には大きな差があると見られているものの、タイガースの選手たちは「下剋上」を諦めてはいないようだ。

インディアンスが今一つ波に乗れず、躍進が期待されたツインズも低迷するなか、予想以上の健闘を続けるタイガース。レギュラーシーズンはまだ折り返し地点にも到達していないが、ア・リーグ中部地区の優勝争いを面白くしてくれるかもしれない。

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