旧長崎県庁舎備品、販売会で2400点売れる 廃棄予定が一転 97万円を一般財源に

 長崎県庁舎移転に伴い、当初廃棄などの予定だった備品の販売会について、県は、机やロッカーなど約2400点が売れ、売り上げは約97万円だったことを明らかにした。売り上げは長崎県の一般財源に活用する方針。
 長崎県は当初、旧庁舎時代の備品などについて、もう使えないと判断した物品は鉄くず業者に売却するか廃棄する考えだったが、県民らに「もったいない」と指摘され、方針転換。まだ使用できる物を選び、譲渡先の対象を広げ、販売にも踏み切った。
 販売会は4~8日に旧庁舎で開き、机やいすなどを1点千円未満で販売。個人や企業関係者が買い求めた。
 管財課は「20年、30年使った物が多く、売れるのは一部だけと考えていた。ここまで使ってもらえるとは」と驚いた様子。残る物品の鉄くず業者への売却なども、旧庁舎解体が始まる予定の10月までに終える。

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