V長崎、オーストリア合宿へ 高杉主将「個々のレベルアップを」 欧州チームと試合も

 サッカーJ1のV・ファーレン長崎は18日、オーストリアでの強化合宿のため、大村市の長崎空港を出発した。7月18日のリーグ戦再開に向けて午前、午後の2部練習を続けると同時に、欧州各国1部リーグのチームとテストマッチを実施する。期間は30日まで。
 リーグ戦34試合中15試合を終えた時点の成績は、5勝2分け8敗の勝ち点17。18チーム中15位につけている。今回はワールドカップ(W杯)ロシア大会に伴う中断期間を利用して、クラブとして初の海外合宿を組んだ。
 キャンプ地のオーストリア・ノイシュティフト地方は、ドイツ、スイス、イタリアとの国境に近い位置にある。標高約900メートルで酸素が平地よりも2割ほど薄く、涼しい気候が特徴。スペイン代表をはじめ、多くのチームを受け入れた実績があり、日本代表も今回のW杯前の合宿地に選んだ。
 選手は約30人が参加。ピッチが併設された宿舎を拠点にする。テストマッチはロシアやブルガリアなどのプロチームと計5試合程度を予定。トレーニング後の夕方の試合を組んでいる。
 高木監督は「後半戦は勝ち点1を積み上げるゲームが必要になる。90分間集中力を切らさず、プレーの切り替えを速くすることをテーマに練習したい」、主将の高杉は「昨季は夏場の県内合宿を機に調子が上がった。高いレベルのサッカーを体感して個々がレベルアップするとともに、選手間のコミュニケーションを深めたい」と意気込んでいた。

リラックスした表情で搭乗手続きを済ませる徳重(中央)ら=長崎空港

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