安全安心なまち評価 横浜市栄区がWHO推奨承認を再取得

 横浜市栄区が、世界保健機関(WHO)が推奨する安全・安心なまちづくりの国際認証「セーフコミュニティ」を再び取得した。地域、行政、関係団体が一体となり、交通安全、自殺予防、防犯などに取り組む街に与えられる。2013年10月の前回認証から5年の節目を前に現地審査がこのほど行われ、内定を得た。同区は「地域の皆さんとともに、引き続き安全・安心なまちづくりを進めたい」としている。

 国際認証の取得に当たっては、(1)分野の垣根を越えた協働を基盤とした推進組織の設置(2)性や年齢、あらゆる環境をカバーする長期的プログラムの継続的な実施-など、七つの指標に沿って書類審査と現地審査が行われる。

 同区では地域のさまざまな団体と行政、警察、消防などが連携。こども安全対策、スポーツ安全対策、児童虐待予防対策、災害安全対策、高齢者安全対策など九つのテーマで活動している。定期的に会合を開き、情報共有などを行っている。

 15~17日の現地審査では、認証手続きを担うセーフコミュニティ認証センターの審査員デイル・ハンソン氏らが立ち会う中、各分科会を開催。最終日の審査員講評では、それぞれが主体的に活動している点や、振り返りを行いながら継続して課題解決に取り組んでいる点などが評価された。口頭で内定を得ており、正式決定の書面が後日届く見込みという。

 同区によると、県内で他に認証を取得しているのは厚木市のみ。同区は国内で7番目に取得し、行政区では国内唯一という。

セーフコミュニティ認証に向けて実施された現地審査 =栄区役所(同区提供)

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