ナショナルズがロイヤルズの守護神ヘレーラを獲得!

日本時間6月19日、ナショナルズはマイナー3選手との交換でロイヤルズからケルビン・ヘレーラを獲得したことを発表した。今季のヘレーラはクローザーとして14セーブ、防御率1.05をマーク。実力派右腕の加入により、ナショナルズのブルペンは大きくグレードアップすることになりそうだ。

昨季のナショナルズは7月中旬にショーン・ドゥーリトルとライアン・マドソン、7月下旬にブランドン・キンツラーを獲得してブルペンの大幅な戦力アップに成功したが、今季は7月を待たずして早くも補強に動いた。防御率4点台に終わった昨季の不振を脱し、ロイヤルズのクローザーとして素晴らしい活躍を見せていたヘレーラを1対3のトレードで獲得。ドゥーリトル、マドソン、キンツラーにヘレーラが加わるナショナルズのブルペンは、メジャー全体を見渡してもトップクラスの陣容となった。

現時点ではナショナルズが誰をクローザーとして起用するかは明らかになっていないが、現時点でのクローザーであるドゥーリトルは今季ここまで18セーブ、防御率1.47という文句なしの成績を残している。となると、わざわざドゥーリトルからクローザーの座を剥奪するとは考えにくく、右腕のヘレーラと左腕のドゥーリトルを相手打者に応じて使い分けるか、あるいは2年前までセットアッパーとして活躍していたヘレーラを再びセットアッパーとして起用する形が有力となるだろう。

ヘレーラとのトレードでロイヤルズへ移籍するのは内野手のケルビン・グティエレス、外野手のブレイク・パーキンス、右腕のヨハンセ・モレルの3選手。MLB公式サイトによるナショナルズのプロスペクト・ランキングではグティエレスが10位、パーキンスが11位にランクインしていた。ナショナルズは今季終了後にフリーエージェントとなるヘレーラを獲得するために3選手を放出することになったものの、ビクトル・ロブレスやフアン・ソトといったトップ・プロスペクトの放出は回避できたため、将来へのダメージを最小限に抑えつつ、悲願のワールドシリーズ制覇に向けての戦力アップに成功したと言えそうだ。

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