フィリーズ・アルテールが延長10回に逆転サヨナラ打

【カージナルス5-6xフィリーズ】@シチズンズバンク・パーク

9回表に2点差を追い付いたカージナルスが10回表にトミー・ファムの11号ソロで勝ち越しに成功し、試合は決したかに思われたが、その裏にさらなるドラマが待っていた。延長10回裏、フィリーズは先頭のリーズ・ホスキンスがレフトへのヒットで出塁し、一死二塁となったところでカージナルスはカルロス・サンタナを敬遠することを選択。二死後、フィリーズはアーロン・アルテールが内角高めのツーシームをレフトへ弾き返し、これが逆転サヨナラ2点タイムリーとなった。カージナルスはサンタナを敬遠して塁を埋め、併殺を狙ったものの、この選択が裏目に出た。

フィリーズは「試合を終わらせる準備はできていたよ」と語ったアルテールの一打で劇的な逆転サヨナラ勝利を収めた。初回にオドゥベル・ヘレーラの10号3ランとアンドリュー・ナップのタイムリーで4点を先制し、先発のニック・ピベッタは8回途中までに13三振を奪う好投。8回表のピンチをエドゥブレイ・ラモスが連続三振で切り抜け、このまま快勝かと思われたが、簡単に試合は終わらなかった。しかし、試合の流れが完全にカージナルスへ傾くなかで10回裏に逆転サヨナラ。チームが着実に力をつけていることの証と言っても過言ではないだろう。ゲーブ・キャプラー監督は「アルテールはとても一生懸命練習に取り組んでいたからね」と語り、アルテールの努力が報われたことを誰よりも喜んでいた。

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