これが世界!W杯で日本代表から「超ゴール」を決めた怪物たち

直前に迫った日本代表とコロンビア代表のワールドカップ初戦!

そこで今回は、「あの時の衝撃を忘れるな」という想いを込めて、かつて日本代表からゴールを奪った5人のスーパースターをご紹介しよう。

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ヴェスリー・スナイデル(オランダ)

2010年ワールドカップ・グループ第2節 0-1●

カメルーンを相手に勝利を収め、これ以上ないほどのスタートを切った岡田ジャパン。

第2節の相手は強豪オランダであったが、大会前に構築された守備的システムが効力を発揮し、試合を膠着状態に追い込んでいた。

しかし、ワールドクラスの選手はチャンスをものにしてくるもの。クロスからのこぼれ球からオランダがボールを繋ぎ、バイタルエリアに入ったスナイデルが右足を振り抜く。

弾丸のようなシュートはセーブを試みた川島永嗣の手を弾き、ゴールの中へと吸い込まれていった。

マルク・ヴィルモッツ(ベルギー)

2002年ワールドカップ・グループ初戦 2-2△

今でこそ黄金時代を迎えるベルギーだが、2002年大会の前評判は高くなかった。

それはメンバーにベテランが多かったことなどが挙げられるが、実際には戦術・連携面に優れ欧州屈指の好チームだった。その中心にいたのがマルク・ヴィルモッツである。

ドイツのシャルケ04でも存在感を示し、欧州サッカー界で名の通った彼は、日本相手にもオーバーヘッドで先制点を決めてみせた。

決勝トーナメントのブラジル戦でもヴィルモッツはヘディングで幻のゴールをあげる。当時は騒がれなかったが、DFに触れてもいないのにファウルをとられ、後に『世紀の10大誤審』の3位に選ばれている。

ハメス・ロドリゲス(コロンビア)

2014年ワールドカップ・グループ最終節 1-4●

当時22歳だったハメスはプレーだけでなく甘いマスクで世界を魅了。

史上初の準々決勝進出を果たしたコロンビア代表において圧倒的な存在感を見せると、大会後にはレアル・マドリー移籍を果たす。6ゴールを叩き出して大会得点王に輝くとともに、ウルグアイ戦での一発は「大会ベストゴール」にも。

そして、唯一の途中出場だった日本戦でも違いを見せつけている。ボックス内で対峙した吉田麻也をまるで子ども扱いするように翻弄。軽やかなステップで相手の重心を完全に崩すと、体を投げ出してきたGK川島永嗣の頭上を越すループでゴールを陥れた。

にくらしいまでの落ち着きとテクニックを見せつけて、日本を打ち砕いたのだった。

ロナウド(ブラジル)

2006年ワールドカップ・グループ最終節 1-4●

異次元のスピードと最高級のテクニック、両足からの正確無比なシュートで20世紀末と21世紀の幕開けを彩ったロナウド。

サッカー史上最強のFWとも言われる彼は、母国ではペレ、ジーコらと並び称される存在であり、フェノーメノ(超常現象)と呼ばれた。

そんな怪物は横浜で開催された2002年大会決勝で母国を5度目の世界一に導き、2006年大会ではグループステージの最終節で先輩ジーコが率いる日本代表を葬った。

ブラジルは玉田圭司のゴールで先制を許すが、前半アディショナルタイム、ロナウドにとっては珍しいヘディングによって同点に。後半は一気にギアをあげ2点を加えると、最後は再びロナウドが教科書通りの基本に忠実なシュートで試合を決定付けた。

ゴールを決められた川口能活は後年、「コースも、強さも、GKには止められない完璧なシュートだった」と振り返っている。

ガブリエル・バティストゥータ(アルゼンチン)

1998年ワールドカップ・グループ初戦 0-1●

アルゼンチン史上最高との呼び声が高いストライカー。メッシに抜かれるまで代表の最多ゴール記録を保持していた。

長髪に彫刻のような顔立ち、ガブリエルという名前…全てにおいて神々しさを感じさせた超人FWで、その右足から放たれるバズーカのように強烈なシュートは「バティゴール」として恐れられた。

そんな彼は、ワールドカップに初出場した日本代表に初失点と初黒星を与えた選手でもある。

同大会で守護神を務めた川口能活はもちろん「バティゴール」を想定していた。しかし、ゴールは彼の代名詞である豪快なものではなく、飛び出した川口をあざ笑うかのようなチップで浮かした技ありのシュートであった。

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