【MLB】古巣ド軍指揮官がダルビッシュを語る「自身に多くのプレッシャーをかける男」

カブス・ダルビッシュ有【写真:Getty Images】

昨年NLCSでは第3戦でカブス打線を抑え込んでリーグ制覇に貢献

 カブスのダルビッシュ有投手が昨季在籍したドジャースのデーブ・ロバーツ監督が、苦しむ右腕にエールを送った。シカゴの地元ラジオ局「ザ・670スコア」が伝えた。

 ドジャースは18日(日本時間19日)から敵地でのカブス戦に挑んでいる。初戦は雨天中止となり、20日(同21日)にダブルヘッダーが行われる予定だ。同局によると、今は相手チームのユニホームに袖を通しているダルビッシュに対し、ロバーツ監督は「彼はここにいられて幸せだろう。これまでどのくらい歓迎されてきているかはわからないが、彼の今後は大丈夫だろう」と話している。

 ドジャースがシカゴのリグレー・フィールドに乗り込むのは、昨年10月のナ・リーグ優勝決定シリーズ以来。その時は第3戦にダルビッシュが先発、カブス打線を6回1/3、1失点に抑え込んでリーグ制覇に王手をかけた。「レギュラーシーズンでもポストシーズンでも、我々はあらゆる試合で常に僅差の勝負をしてきたからね」と、ロバーツ監督は振り返ったという。

ロバーツ監督「高額契約を結んで最初から活躍するのは簡単ではない」

 リグレー・フィールドでナ・リーグ優勝を決めたその後、ダルビッシュはワールドシリーズでアストロズ相手に2試合に投げていずれもKOされ、特に雌雄を決する第7戦での乱調でファンから厳しい目を向けられた。オフには去就の決着に時間がかかったものの、2月になってカブスと6年総額1億2600万ドル(約137億円)で契約。しかし、ここまで1勝3敗、防御率4・95。現在、上腕三頭筋腱炎で今季2回目の故障者リスト(DL)入りと、真価はいまだ発揮されていない。

 しかし、ロバーツ監督は、ダルビッシュの能力について疑いは持っていないようだ。記事の中で「自身に多くのプレッシャーをかける。それがダルビッシュという男だ。彼は活躍したがっている。新しい契約を結んで、新しい環境に身を投じ、スタートで躓いて批判されたとなれば、彼がそこからの影響を受けていたのは間違いない。非常に素晴らしい選手だが、ここはメジャー。そのような(高額の)契約を結んだら、大きな期待を受けることになる。だが、(環境を変えた当初から活躍するのは)それほど簡単ではないよ」と話し、長い目で見る必要があると訴えていた。

(Full-Count編集部)

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