起業、海外進出に挑戦を 米の投資ファンド代表のウッザマン氏が長崎県庁で講話 学生らに最先端技術紹介

 人工知能(AI)やロボット、ヘルスケアなど成長が見込まれる次世代分野に投資するファンド会社「フェノックス・ベンチャー・キャピタル」(米国)を運営するアニス・ウッザマン氏が18日、県庁で学生や起業家を目指す人向けに講話した。海外のベンチャー企業が事業化した世界の最先端技術を紹介しながら、日本国内でも起業や新規事業へのチャレンジが活発化することを期待した。
 ウッザマン氏は海外企業が実用化し、近い将来に日本でも製品化される技術として、人間のように表情豊かに会話できる「ヒューマノイド」や超高速の計算を可能にする「量子コンピューター」、体に貼るだけで体液を採取し、ビッグデータ解析によって血糖値を計測できるパッチなどを紹介。世界では新たな視点や技術を持ったベンチャー企業が次々に生まれている実情を語った。
 日本の企業や学生に対しては、「ロボット分野などでは高い技術を持っているのに世界に出て行かないことが残念」と言及。書籍販売から始まったアマゾンが今ではAI開発を進めていることを引き合いに「日本企業は柔軟性を持つ大切さに気付いてほしい。古い考えのままでは遅れていく」と警鐘を鳴らした。
 起業を目指す学生らには「目の前の問題に気付き、うまく解決する方法を見つけることが大切」と助言。海外企業のインターンシップでは学生も社員と同じレベルの仕事を任されると説明し、「ぜひ研修向けのビザを取得し、チャレンジしてほしい」と勧めた。
 講話は起業家育成や新産業創造を目指す「九州アメリカ起業家セミナー」(在福岡米国領事館、九州経済産業局など主催)の一環。学生ら約90人が聴講した。

先端技術の事例を交えながら世界的な潮流を語るウッザマン氏=県庁

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