為信の戦い、ドラマリーディングに/弘前

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ステージで熱演する出演者たち

 地元オーディションで選ばれた弘前市民らが参加するドラマリーディングライブ「卍の城物語2」(知坂元原作、畑澤聖悟脚本・演出)が16、17の両日、弘前市民会館で上演された。津軽地方を統一した弘前藩祖・津軽為信の謀略と戦いの日々を、笑いあり歌ありのエンターテイメントに仕上げ、観客を楽しませた。

藤田記念庭園洋館でアップルパイを食べるツアー参加者

 ドラマリーディングは、戯曲などを朗読する演劇の形態。「卍の城-」は弘前芸術鑑賞会が主催し、今年で2年目を迎えた。

 今回は石川城攻略をクライマックスとした前回の続編。大光寺城代の滝本播磨守重行との戦いなどをニュース風の解説やLINE(ライン)のやりとりといった演出でユーモラスに表現した。

 若者から年配者まで、幅広い年齢層の出演者たちは朗読だけでなく、斬り合いの音などの効果音、BGMも生で実演。戦いに敗れて失意の為信がカエルの鳴き声に包まれて再起を決意するシーンでは、観客も事前に配られていた赤貝をこすって効果音演出に参加し、ステージを盛り上げた。

 公演を終え、主演の鎌田龍さん(29)は「為信に変なイメージを与えてはいけないと気を使った。やりきった」と笑顔。初出演で滝本播磨守を演じた鎌田紳爾さん(61)は「仇役なので緊張した。手作りの舞台を作る楽しさを皆さんと共有できて何よりうれしい」と話した。

 弘前芸術鑑賞会は上演に合わせて、観劇に弘前藩や為信ゆかりの地巡りを組み込んだモニターツアーを実施。青森県内外から計33人が参加し、ご当地検定「津軽ひろさき検定」に合格した「おべ仙人」2人がガイド役となった。

 一行は高岡の森弘前藩歴史館、堀越城跡などを巡ったほか、藤田記念庭園洋館ではアップルパイを、ホテルニューキャッスルでは藩政時代の殿様の食事を現代風にアレンジした「卍御膳」を堪能、弘前の歴史と文化を肌で感じていた。

 東京都から参加した三宅宏さん(62)は「藩主の墓や史跡を巡ることで、ドラマリーディングで見た景色を立体的に感じることができた」と感想を述べた。

【2018年6月19日(火)】