初戦でスペインを相手に互角のサッカーを繰り広げ、2年前の欧州王者の力を証明したポルトガル。しかし勝点は1しか獲得できなかったため、ここは勝利が必要だ。
だが、対戦するモロッコも道を開ける訳にはいかない。イランに敗れてしまったことで、少なくともポルトガルかスペインを相手に1勝1分けが必要だ。
この楽しみな対戦で注目すべき5名の選手をピックアップ!
ウィリアン・カルヴァーリョ
ポルトガル代表
スポルティング・リスボン所属
MF
No.14
1992年04月07日(26歳)
ポルトガル代表の大砲がクリスティアーノ・ロナウドなら、それを支える砲座がウィリアン・カルヴァーリョだ。
決してハデなプレーはしないが、その安定感は中盤の要石。大柄な体格を生かした空中戦と巧みなボール奪取、攻撃に入れば的確にボールを散らし、相手のディフェンスをスライドさせていく。
対面する選手との間合いのとり方が絶妙だ。こんな選手がいれば監督は楽だろうな…と思える選手である。
ベルナルド・シウヴァ
ポルトガル代表
マンチェスター・シティ所属
MF
No.11
1994年08月10日(23歳)
ポルトガル新進気鋭のウイング。クリスティアーノ・ロナウドも、彼が出てきた時「ベルナルドを使って欲しい」と言ったとか言わないとか…。
173cmと体格には優れていないものの、圧倒的なキレを持っているドリブルと縦横無尽の動きで相手を混乱させられる。
豊かなテクニックを生かした小気味よいタッチから、正確なシュートやパスを繰り出していく。クリスティアーノ・ロナウドを支えるにふさわしいパートナーの一人だ。
ラファエル・ゲレイロ
ポルトガル代表
ボルシア・ドルトムント所属
DF
No.5
1993年12月22日(24歳)
香川真司と同じボルシア・ドルトムントでプレーしているレフティ。
ロリアンでウイングとして結果を残し、その後左サイドバックとしてブレイク。さらにドイツではインサイドハーフとしてもプレーし、卓越したユーティリティ性を身につけた。
ポルトガル代表では不動の左サイドバックとして、最終ラインから積極的に攻撃に絡む。
非常に高いテクニックを備えており、ドリブルでの仕掛けもこなす。様々な形でチームに貢献できる貴重な存在だ。
ムバルク・ブスファ
モロッコ代表
アル・ジャジーラ所属
MF
No.14
1984年08月15日(33歳)
オランダ生まれで名門アヤックス育ち。チェルシーに所属したこともある小柄なテクニシャンは、モロッコ代表の重要な司令塔だ。
160cm台と体格は小柄であるが、試合中に見せる軽やかなボールタッチとドリブルでの持ち込み、きらびやかなアイデアが最大の魅力である。
昨年はアル・ジャジーラの一員としてクラブワールドカップにも出場しており、準決勝でレアル・マドリーに敗北した。クリスティアーノ・ロナウドとの対戦は「リベンジマッチ」である。
メフディ・ベナティア
モロッコ代表
ユヴェントス所属
DF
No.5
1987年04月17日(31歳)
モロッコの最終ラインで要となるベテラン。190cmと大柄な体格を備えながらも、スピードやテクニックにも優れる。ポテンシャルに溢れるストッパーだ。
ポルトガルとの対戦となれば、守勢に回る時間が長くなるのは必至。その際、ベナティアが活躍できるかどうかは勝敗に直結するはずだ。
イタリアの王者ユヴェントスの一員として、4月に行われたレアル・マドリー戦では3-1と勝利した。その時と同じクリスティアーノ・ロナウドを相手に、それを再現できるか?