カーペンターが同点打&決勝弾 カージナルス逆転勝利

【カージナルス7-6フィリーズ】@シチズンズバンク・パーク

4月の大不振を脱し、本来の姿を取り戻しつつあるマット・カーペンター(カージナルス)が勝負強さを発揮してチームを勝利に導いた。カージナルスは2対4と2点ビハインドの7回表に二死一、二塁のチャンスを作り、カーペンターとホゼ・マルティネスのタイムリー二塁打で一気に4点を奪って逆転に成功。8回裏にリリーフ陣が同点に追い付かれたものの、9回表にカーペンターが12号勝ち越しソロを放ち、これが決勝点となった。フィリーズは逆転を許したあとに同点に追い付く粘りを見せたが、リリーフ陣が踏ん張り切れなかった。

9回表のカージナルスはフィリーズ4番手のセランソニー・ドミンゲスに対してコルテン・ウォンとジェッド・ジョーコが連続三振。カーペンターも2球で追い込まれてしまったが、3球目の甘い速球を振り抜くと、打球は右翼ポール際に飛び込む貴重な勝ち越しアーチとなった。8回裏に二死一、二塁のピンチで登板したジョーダン・ヒックスがリーズ・ホスキンスに2点タイムリー二塁打を浴びて同点とされ、嫌な流れで迎えた9回表の攻撃だっただけに、カーペンターの一発は極めて大きな意味を持つ一打に。投手陣に関する不安が解消されたわけではないものの、なかなか波に乗れない戦いが続くカージナルスにとって大きな1勝となったに違いない。

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