試合終盤の貴重な2本塁打でアスレチックスが逆転勝利

【アスレチックス4-2パドレス(延長10回)】@ペトコ・パーク

アスレチックスは試合終盤に飛び出した貴重な2本塁打により逆転勝利。連勝を3に伸ばし、再び貯金生活に突入した。1点ビハインドの9回裏、アスレチックスは敗戦まであと1ストライクに追い込まれたものの、スティーブン・ピスコッティがパドレスのクローザー、ブラッド・ハンドの速球を捉え、レフトスタンドへの5号同点ソロ。2対2の同点で迎えた延長10回表には二死三塁のチャンスでジェッド・ラウリーが下手投げの右腕、アダム・シンバーの速球を捉え、ライトスタンドへ10号勝ち越し2ランを叩き込んだ。パドレスは先発のエリック・ラウアーが6回1失点(自責点0)と好投したものの、リリーフ陣が踏ん張り切れなかった。

起死回生の同点弾を放ったピスコッティは「試合終了まで戦い続ける。これが僕たちがやるべきことなんだ」と逆転勝利に胸を張った。ハンドに対してキャリア通算7打数5安打と好相性を誇るピスコッティは「打つべき球を待ち、それを逃さないように考えていた」との言葉通り、カウント2-2と追い込まれた状況で低めにきた速球を一閃。このひと振りでチームを救い、アスレチックスはラウリーの決勝弾で延長戦を制した。ボブ・メルビン監督は「データに基づいて誰をハンドと対戦させたいかを決めるならピスコッティだよね」と敗戦目前の状況でもピスコッティに全幅の信頼を置いていた様子。ピスコッティが指揮官の信頼に応えた見事な一発だった。

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