四国から東海にかけての太平洋側は21日（木）未明まで、九州南部では21日夕方にかけて、雷を伴った非常に激しい雨が降り大雨となる見込み。土砂災害に厳重に警戒するとともに、低い土地の浸水、河川の増水や氾濫に警戒が必要だ。
梅雨前線が西日本から東日本の太平洋側に停滞している。20日（水）は、九州を中心とした西日本の太平洋側で、局地的に1時間に50ミリ以上の非常に激しい雨を観測している。
19日から20日午後4時40分までの総降水量は、宮崎県えびの市475.0ミリ、熊本県湯前町湯前横谷378.5ミリ、和歌山県田辺市龍神254.0ミリなど。これまでの大雨により、近畿では土砂災害の危険度が高まっている所がある。
前線は21日にかけてゆっくり南下するが、引き続き南から暖かく湿った空気が流れ込み大気の状態が非常に不安定となる。
このため、四国から近畿は20日夜のはじめ頃まで、東海は21日未明まで、九州南部は21日夕方にかけて、雷を伴い1時間に50ミリ以上の非常に激しい雨が降り、大雨となる見込み。
＜21日夕方までの予想降水量(多い所)＞
九州南部 250ミリ
東海 150ミリ
関東 120ミリ
近畿 100ミリ
四国 80ミリ
＜その後、22日（金）夕方までの24時間予想降水量（多い所）＞
九州南部 100～200ミリ
土砂災害に厳重に警戒するとともに、低い土地の浸水、河川の増水や氾濫に警戒が必要だ。また、落雷や竜巻などの激しい突風に注意が必要となる。
18日(月)に発生した大阪府北部の地震で揺れが大きかった地域では、地盤の緩んでいる所がある。少ない雨でも土砂災害が発生するおそれがあるため、引き続き注意が必要となる。
