話題の「VAR」!日本のサッカー専門学校で初の講習会が開催される

ロシアワールドカップで話題を呼んでいるビデオアシスタントレフェリー(VAR)。

その講習会が、日本で唯一のサッカー総合専門学校「JAPANサッカーカレッジ」で開催された(写真:JAPANサッカーカレッジ)。

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講習会では、映像を用いて主審の判定を援助するVARに加え、際どい得点の判断で用いられるゴールラインテクノロジー(GLT)の仕組みについても紹介。コーチやレフェリー、またビジネスやマネージャーを専攻する学生約130名が参加したという。

このようにVARに関わる講習会を学校が開催したのは全国で初めてとなる。

VARは現在のサッカー界においては、ドイツ・ブンデスリーガやイタリア・セリエAなどのリーグで実際に採用。

具体的には得点となったかどうか、退場に関わる反則、PKかどうか、また警告や退場者の特定といった4つの場面に限定して、主審とVARが通信をして、または主審が映像を確認して正しい判定に導く仕組みだ。

「最小限の干渉で、最大限の利益を」という言葉のもと、明らかな間違いをなくすことを目的とした判定援助システムである。

また、GLTは今までも複数の国際大会で試験導入され、今回のワールドカップで正式採用されたシステム。ゴールライン付近での際どい得点の判断の際にGLTが使用され、得点が認められると1秒以内に主審の時計に「GOAL」という表示がされる。

今回のワールドカップにおけるVARの運用はこんな感じ。

VARは試合が開催される各スタジアムにいるのではなく、モスクワにある国際放送センター(IBC)内のVARルームで全試合をフォロー。

VARルームの人員は、VARが1名、アシスタントVAR(AVAR)が3名、リプレイオペレーター(RO)が4名となっている。

このように、「VAR」には審判員資格を必要するVARと、判定機器を操作してVARを補助するオペレーターという役割がある。日本サッカー界ではまだVARが導入されていないことから、特にオペレーターの仕事は日本国内では未開拓の分野。

今後、サッカーに関わる仕事のひとつとしてオペレーターの需要が拡大していくことが考えられるため、当日は様々な機器を使用して、実際に画面を触りながらVARの体験をするなど、デモンストレーションを交えながらの講習会となった。

日本でVARがお目見えするのは果たしていつ頃に?

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