ブロック塀、29校で対策必要 熊本市立学校でひび割れなど

ひび割れが見つかった白川中のブロック塀。現在の耐震基準法では不適合という=20日、熊本市中央区

 大阪府北部地震を受け、公共施設のブロック塀などを調査した熊本市は20日、市立小中学校など29校で、倒壊防止対策が必要なブロック塀が見つかったと発表した。このうち28校は、現行の建築基準法に適合していない可能性があるという。

 市と市教委は19日、大阪府高槻市で小学校のブロック塀が倒壊し、女子児童が亡くなったのを受け、市立幼稚園や小中高校の全144校を緊急点検。教職員の目視や専門職による調査の結果、幼稚園2、小学校16、中学校10、高校1の29校計40カ所のブロック塀で対策が必要とした。

 市教委によると、ひび割れや傾きなどの異常が見つかったのは16校で、このうち15校の塀が現行法に不適合の可能性がある。異常がなかった13校の塀も、不適合の恐れがあるという。

 いずれも同法が改正された1981年より前に建てられたとみられ、22校で塀を支えて強度を高める「控え壁」がなかった。対策が必要とされた塀の多くは通学路に面しており、市教委は対象箇所に児童生徒が近寄らないような措置を急ぐ。

 市教委は熊本地震後に学校施設を点検しており、法に基づく定期点検も3年に1度実施していたが、「地震後の調査は校舎を中心にした目視で、見逃した可能性がある」と市教委施設課。定期点検も、法令違反を調べる調査項目がなかったという。

 市は学校を含め、約1500施設を緊急点検。点検を終えた670施設のうち、115施設121カ所のブロック塀や記念碑などで今後、詳細な調査をするとしている。(高橋俊啓)

©株式会社熊本日日新聞社

紙面を彩った火の国球児たち

「夏の甲子園100回」を記念し、熊本出身のスターたちの〝球児〟時代を取り上げます。 第1弾は秋山と伊東が激突した1980年、夏の県大会決勝「八代―熊本工」。

ご購入はこちらから