常陸大宮市議会 保健所存続求める 意見書可決 大子町議会に続き

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県の保健所再編案で、常陸大宮保健所の廃止を受け、常陸大宮市議会は定例会最終日の20日、同保健所の存続を求める意見書を全会一致で可決した。大子町議会も同様の意見書を可決、県に提出している。

意見書は、「常陸太田・ひたちなか保健医療圏は面積が広く、東端に位置するひたちなか保健所に常陸大宮保健所を統合させる再編案は、人口減少が急速に進む県北西部の活力低下、住民や業者の各種相談、申請手続きに影響がある」と指摘。感染症発生時の迅速な対応のほか、万一、東海村の原子力関連施設で事故が起こった場合、隣接のひたちなか保健所が機能を果たせるかなどの懸念もあるとしている。

このため、県に対して常陸大宮保健所の存続を要望しながらも、再編する場合は住民サービスの維持、災害時への十分な配慮を求めた。

大子町議会も定例会最終日の14日、同様の意見書を全会一致で可決した。観光地として、宿泊施設や飲食店が多く、病床のある医療機関も6施設あり、保健所との関係が疎遠な地域でない実情を説明しながら、「再編案は現実に即した検証が不足、所在地選定理由は保健所機能の実態を鑑みてない判断」と難色を示した。

再編案を認めず、水戸保健医療圏の保健所にひたちなか市を所轄させ、常陸大宮保健所が同町や常陸太田、那珂、常陸大宮の3市を所轄すれば、生活圏の動線に適合し、地理的バランスの取れた保健所再編になると提言。「常陸大宮保健所の廃止に強く反対し、存続を求める」と訴えている。

県は5月下旬、現行の12保健所を9保健所に再編する素案を提示。県内の2次保健医療圏と保健所の管轄を一致させ、管轄区域人口の多い保健所に、人口の少ない保健所を統合する案になっている。(蛭田稔)