5点差からの逆転劇 スタントンが18号サヨナラ2ラン

【マリナーズ5-7xヤンキース】@ヤンキー・スタジアム

5回表終了時点で5点のビハインドを背負っていたヤンキースがジワジワと点差を詰め、8回裏にゲーリー・サンチェスの14号2ランで同点に追い付くと、9回裏にはジャンカルロ・スタントンが18号2ランを放ち、劇的なサヨナラ勝利を収めた。ヤンキースは先発のジョナサン・ロアイシガと2番手のチェイセン・シュリーブが5点を失ったものの、5回裏にアーロン・ジャッジのタイムリーで反撃を開始。7回裏にディディ・グレゴリアスの犠牲フライで1点差とし、8回裏と9回裏に飛び出した2ランで一気に同点・サヨナラを成し遂げた。マリナーズは先発のフェリックス・ヘルナンデスが5回2失点(自責点1)と好投したが、リリーフ陣がリードを守れなかった。

5対3と2点をリードした8回裏、マリナーズは先日獲得したセットアッパーのアレックス・コロメイを投入。スコット・サービス監督は8回をコロメイ、9回を守護神のエドウィン・ディアスに任せ、逃げ切りを図っていたに違いない。しかし、サービスの思惑はヤンキースの一発攻勢の前に脆くも崩れ去った。8回裏の先頭打者、グレイバー・トーレスが四球を選んで出塁し、続くサンチェスは高めに浮いたカッターを捉えて左中間スタンドへの14号同点2ラン。9回裏、マリナーズは延長戦突入を見据えてか、防御率5点台のライアン・クックを投入したが、ヤンキースは二死からグレゴリアスがヒットで出塁し、スタントンが2球で追い込まれたあと、真ん中低めのスライダーを捉えて打った瞬間にそれとわかる一発を左中間へ叩き込んだ。劇的なサヨナラ勝利に、4万6000人以上の観衆が詰めかけたヤンキー・スタジアムは大いに沸いた。

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