〔山岳遭難〕2017年の発生状況 発生件数・遭難者数は過去最多(6/21公表)

警察庁は21日、昨年(2017年)の山岳遭難の発生状況を公表しました。
昨年1年間における山岳遭難の発生件数は2583件、遭難者は3111人、うち死者・行方不明者は354人で、発生件数と遭難者数は統計の残っている1961年以降において最多となりました。
警察庁によると、山岳遭難の多くは、天候に関する不適切な判断、不十分な装備での体力的に無理な計画など知識・経験・体力の不足などから発生しており、遭難を未然に防ぐためには、登山計画書の作成・提出、危険個所の把握、的確な状況判断などに留意する必要があるとしています。

■全国の発生状況 ※カッコ内は前年対比
・発生件数:2583件(+88件)
・遭難者数:3111人(+182人)
  死者・行方不明者:354人(+35人)
  負傷者 :1208人(+75人)
  無事救助:1549人(+72人)

<上記のうち、単独登山者の事案>
・遭難者数:1069人(+81人)
  うち死者・行方不明者:210人(+26人)

■都道府県別発生件数 ※上位3道県まで
・長野県:292件
・北海道:236件
・山梨県:161件

■遭難者の発生状況
【目的別】
・登山:2223人(+122人)
・山菜・茸採り:380人(-6人)
・その他:508人(+66人)

【態様別】 ※上位3件まで
・道迷い:1252人(+136人)
・滑落 :524人(+26人)
・転倒 :469人(-2人)

【年齢別】
・20歳未満:189人(+15人)
・20~29歳:261人(+67人)
・30~39歳:240人(-51人)
・40~49歳:378人(+12人)
・50~59歳:455人(+34人)
・60~69歳:741人(-5人)
・70~79歳:669人(+104人)
・80~89歳:165人(+4人)
・90歳以上:13人(+3人)

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