環境省、省CO2型リサイクル等設備技術実証事業 LIBリサイクルなど選定

 環境省は、「18年度省CO2型リサイクル等設備技術実証事業」の採択事業を選定した。循環型社会と低炭素社会の統合的実現に向けてCO2排出削減が期待できる「低炭素製品」の普及拡大に向けて有効性を検証することを目的とした実証事業を実施する。セメントキルンを活用したリチウムイオン電池(LIB)のリサイクルシステムの検証や、処理・再資源化が難しいとされるCFRP(炭素繊維強化プラスチック)含有ASRなどに新たな前処理技術を適用し、適正処理の可能性や含有する貴金属・非鉄金属などの回収可能性についての調査など7テーマが採択された。

 採択されたのは、使用済リチウムイオン電池の低炭素型リサイクル実証事業(太平洋セメント)、電動車の駆動用電池のリユース・リサイクル技術開発実証事業(中部電力)、HVユニットをリユースするためのシステム標準化と多用途リマニュファクチャリング製品事業化体制構築(豊田通商)、軟磁性合金薄帯の粉体化によるリサイクル技術の実証(パナソニック)、CFRP含有ASR等の非燃焼処理および事業者間連携による貴金属回収・再資源化実証(三菱UFJリサーチ&コンサルティング)、2次加工性を考慮した新しいリサイクル炭素繊維を用いた繊維強化複合材料の商品化と実証(リーテム)、ハイブリッド車用リチウムイオン電池のリマニュファクチャリング検証事業(リコー)の7件。

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