日鉄住金テックスエンジ、統合後初の「技報」発行

 製鉄所の設備メンテナンスなどを手掛ける日鉄住金テックスエンジは、保有技術を顧客などに広く知ってもらうための技報「TEXENG Report」の発行を始めた。

 同社が技報を刊行するのは2013年に経営統合で同社が誕生して以来初めて。今後は年1回のペースで発行する。

 第一弾となる今回は技術報告4件、商品紹介4件の計8件の事例を掲載。バーチャルリアリティー(仮想現実)技術を活用し大型製鉄機械を効率的に設計する取り組みや、鋼板の通板トラブル防止に向けたロール研削精度向上の事例、1月に社内の関係部門を統合し発足したロボティクス事業部の3次元鋼管曲げシステムをはじめとするロボット関連装置などを取り上げた。

 同社は13年に太平工業と日鉄エレックスが経営統合し誕生。翌14年には旧住友金属工業系の日鉄住金プラントなど7社と合併し現体制となった。鉄鋼分野を中心としたプラントのメンテや操業管理、機械・電気計装・土木・建築の各種工事などを手掛けており幅広い技術力に強みがある。

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