JFE建材とJFE建材フェンス、フェンス材と格子パネルの〝コラボ商材〟を初納入 山口の競輪場で採用、中国地区で協業営業深化

 JFE建材中国支店(支店長・野村健二氏)とJFE建材フェンス中国支店(支店長・宮武幸夫氏)は中国地区でコラボレーション営業を推進。協業体制で両社の販売網を生かした拡販営業を展開している。両社の中国支店は6月末、山口県防府市の防府競輪場改修工事にフェンス材と格子パネルを組み合わせたコラボ商材を初納入した。

 今回の工事は、バンク内の舗装とバンク周辺に設置してある緩衝柵フェンスの改修工事がメイン。JFE建材フェンス製品として277メートル分の緩衝柵を納入した。柵に選手が衝突した際、柱に直接ぶつからないように菱形金網を前面に持ち出して張れるよう、柱に特殊なR加工を施した。

 観客の立ち入りを防ぐためフェンス背面部には、JFE建材製品で業界最軽量パネルを使用した転落防止柵「JT3」の縦格子パネルを184枚採用した。従来は溶接加工の縦格子パネルを使用していたが、競輪場のバンクは傾斜が多く現場実測や施工に手間を費やした。勾配自在対応型で軽量化したJT3を採用することで、大幅な現場実測、施工の手間の短縮を実現した。

 単一現場で両社の製品が使用されるケースはあるが、コラボ商材が採用されたのは今回が初めて。両社の中国支店は同一フロアに入居しており連携を取りやすい環境。互いに保有する商品群の強みを生かすべく、協業の深化を図っている。

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